初恋 ―約束。―

「そういえばさぁっ、愛と夏鈴は好きな人とかいる?」

「///っ!」「///」


「あぁ~二人ともいるの?あたしもね…実はいるっ♥」

「じゃ、教えあおっか!」

「うん!絶対他の人には秘密にしようね」


愛はやっぱり恥ずかしいみたい。

瑛也君はやっぱりもてる。


あたしたちよりももっと可愛くて、もっと目立つ子たちが「ファンクラブ」を作っている。


「じゃぁ愛からっ!!」

「えっ!?私っ!?」

「はいっ、どうぞ♪」

あたしがマイク代わりにドリンクのカップを差し出すと、愛はおずおずと、



「///て…瑛也君……」


その瞬間。

ぴしっとみきが固まった。


「…愛」


愛はいきなりみきに名前を暗い声で呼ばれ、どきっとしたみたい。


「はいっ!」





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