初恋 ―約束。―


次の瞬間。


くるっと笑顔になって、

「そっかぁ~!!頑張って!応援するよッ!ね、夏鈴?」

「うん!!もちろんっ!前も言ったけど!」

「えーっ、前から知ってたのぉ!?ずるーいっ」



あはははっと盛り上がるあたしたち。


みきはその間もどこか思いつめた表情をしていた。



「…じゃ、次は…。夏鈴☆」

「えっ!?あたしっ!?みきからどーぞ♪」

「…き」


なんだか恥ずかしすぎて声がかすれる。

「えっ?誰だれっ?」

「…葉月」



「「えぇぇぇぇぇっ!?」」


愛とみきの悲鳴にも似た叫び声が店中に響き渡った。



じろっと睨まれ、二人は顔を紅くして「すっ、すみません」と謝った。








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