初恋 ―約束。―


「ん?そろそろ花火、始まるぞ?」

「じゃ、見えるとこ行こう!」

「ってか人多くなってきたね?」

「…夏鈴」

ぐいっ


「きゃっ!」

「お前そそっかしいから」


あたしは葉月に手をつながれた。


みきを見ると何も気づいてないようだ。


「? なに?」

とキョトンとした顔であたしを見た。


ドキン ドキン…。


あたしの胸の鼓動はどんどん早くなっていく。


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