初恋 ―約束。―
ヒュー ドーーン
「うわぁ…」「綺麗…」
赤や緑、オレンジの花火が次々に夜空を彩る。
結局花火の間中ずっと手は繋がれたままだった。
「じゃー今日はこれで解散かな?」
「そうだねぇ」
うわーっ真っ暗…
ひとりじゃかえれないよ…
そう思った時、あたしの表情を察したのか、葉月が、
「俺が夏鈴を送る」といった。
素直に嬉しかった。
「じゃぁ僕はみきちゃん?」
「そういうことだな」
「じゃ、夏鈴、ばいばい!!」「ばいばーいっ」