流れ星のカケラ【完】

「体育祭で踊るの?」

「そうだよ♪しかも、あの後夜祭ってなんかジンクスがたっくさんあるんだって~!」

両手を大きく広げてどのくらいか表現して見せてくれた琴。

「じゃあ、そのSPってやめられる?」

「やめられるけど…。ほら、来週に期末テストあるじゃん?それで順位が落ちればSPは解除されるよ。」

順位落ちなきゃやめられないのか…。

そんなことできないし!

「その他のことはまた後で話すね。もうすぐHR始まっちゃうし…。」

「ありがと。十分わかった♪」

琴が黒板の方に向くと同時にチャイムが鳴り響いた。

「みんな夏休みはどうだった??」

大原先生が入ってくる。

先生、それどころじゃないんですけど…。

教室が暑すぎてみんな死にそうです。

「先生、冷房つけてください!」

静香がみんなを代表して言ってくれた。

「あーはいはい。冷房ね。」

私たち生徒が勝手に操作しないように、冷房のリモコンは各担任が持っている。
< 215 / 319 >

この作品をシェア

pagetop