流れ星のカケラ【完】
「体育祭で踊るの?」
「そうだよ♪しかも、あの後夜祭ってなんかジンクスがたっくさんあるんだって~!」
両手を大きく広げてどのくらいか表現して見せてくれた琴。
「じゃあ、そのSPってやめられる?」
「やめられるけど…。ほら、来週に期末テストあるじゃん?それで順位が落ちればSPは解除されるよ。」
順位落ちなきゃやめられないのか…。
そんなことできないし!
「その他のことはまた後で話すね。もうすぐHR始まっちゃうし…。」
「ありがと。十分わかった♪」
琴が黒板の方に向くと同時にチャイムが鳴り響いた。
「みんな夏休みはどうだった??」
大原先生が入ってくる。
先生、それどころじゃないんですけど…。
教室が暑すぎてみんな死にそうです。
「先生、冷房つけてください!」
静香がみんなを代表して言ってくれた。
「あーはいはい。冷房ね。」
私たち生徒が勝手に操作しないように、冷房のリモコンは各担任が持っている。