流れ星のカケラ【完】


リビングまでに行くとすごく感動した。

大きい窓があってそこから満点の星が見えるんだもん。

車の中とかケーキ屋さんのところで見たのと大違いの感じがするのは私だけなのかな?

『ここ、私もお気に入りなの。今日は本当に星がきれいだね。』

咲さんもここからの風景が好きなんだ。

ライトアップされた東京の町並みがとてもキレイ。

『あっ、そういえば優貴ちゃんお腹空いてない?』

私ってさ、ケーキ3つも食べたんだよね?

だから全然お腹が空いてない。

だから私は首を横に振る。

『俺と優貴ちゃんはさっきまで''レメ''で食べてきたから。』

''レメ''っていうのはさっき行ったケーキ屋さんのRemerciementsのこと。

『レメ行ってきたの!?お土産はモチあるよね??』

『買うに決まってんじゃん。ほら。』

そう言って坂木さんはレメの箱を咲さんに差し出す。

いつの間に買ってたのかな?

私が外で待ってるときに買ってたのかな?

『ありがとう。やった♪ティラミスだ!』

ティラミス??

確か坂木さんもレメでティラミス頼んでたよね?

坂木さんの方を見ると

シーッと口を指に当ててて、内緒にしといた方がいいっていうのが分かった。

坂木さん、咲さんに感謝の気持ちがきっと伝わってるよ。

『じゃあ優貴ちゃんさ、お風呂入っておいで?着替えは私のでよければ後で出しとくから使っていいよ。』


今、2人の雰囲気をあんまし壊したくないと思った私は咲さんに言われたとおりお風呂場に向かう。





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