流れ星のカケラ【完】
「あっ、優貴…。」
「なぁに?」
「あの、そ、の…ね…。」
美奈の様子が明らかにおかしい。
なんかあるのかな。
ちょうど星高前の信号が赤に変わり、
私たちは停まる。
「どうしたの??」
次に美奈から出た言葉はとても衝撃的だった。
「私ね、悟と付き合うことにしたの///」
………………えぇぇぇぇぇぇぇ!?
「マジで!?」
美奈が…美奈が神田くんと!?
「うん。昨日、夜に偶然コンビニで会ってさ…。」
「どっちから?????」
「悟から///」
神田くん、やっぱりやるじゃんっ!
男だ男←
「よかったねっ!」
「うんっ♪優貴、ありがとう。」
「ほぇ?私、何かしたっけ?」
私、2人の恋に関してはあんまし手伝えなかったんだよ?
だってさ、私だって初恋は聖だし、
恋なんてあんましわかんなくて手伝えなかったていうかね…。
「ううん。優貴が喜んでくれたことが嬉しいの。ありがとう。」
「美奈…。」
信号が青になって私たちは漕ぎ出す。
美奈、神田くんと幸せにね?
今でも、2人が羨ましいよ。
私も、聖とそんな風に未来を過ごせていたらよかったのにね。