流れ星のカケラ【完】
う~ん…。
「美奈っ!!」
私が叫ぶと美奈は止まってくれた。
「優貴?どうしたの?そんなに大声出して…。」
「あのさ…明日のことなんだけど、ね。」
美奈に今までの感謝の気持ちを込めて…
こんだけの事じゃ返せないことぐらい私だって分かってる。
でも、少しでも…
少しずつでも返していきたい。
だからね、
「明日の…神田くんと2人で回って?」
「ゆ、き…?」
「美奈には今まで沢山助けてもらったし、美奈の恋、私は叶って本当に嬉しかったの。だから、その…私のせいで美奈にも迷惑かけたし…美奈には幸せに…今からでも幸せになってもらいたいの!!」
美奈のおかげで今の私があるの。
聖が星になった時だって、美奈はまた私を支えてくれた。
「優貴、私は迷惑なんて思ったことはないし、優貴に出会ってからも…その前からも…今からも幸せだよ?それにね、逆に私が優貴に今まで助けてもらったんだよ。だから、そんなこと言わないで?」
美奈が私に助けてもらった?
何か私は美奈を助けた覚えはないよ…。
ずっと美奈に迷惑かけて、
ずっと美奈に助けてもらって今の私がいるんだよ?