流れ星のカケラ【完】

「あっ、でも…神田くんと2人で回ってもいい??」

「美奈ったら。」

「だってぇー。」

「全然いいよ…って日本語間違えてるし(笑)」

美奈、やっぱり神田くんと回りたかったでしょ?

「でも、本当にいいの?せっかくの優貴の誕生日なのに…。」

「うん!美奈が楽しんでくれるだけで私は嬉しいから。」

「優貴ぃ!」

美奈は私に抱きついてきた。

「ちょっ、美奈…。」

美奈は私が離そうとしてるのにそんなのお構い無しに抱きついてくる。

「優貴、大好きだよっ!優貴が1番好きだから!!」

美奈、なんてことを言っちゃうの!?

そりゃあね、すごい嬉しいけどさ…。

「聖と神田くんが見てるよ?」

神田くんと聖が私達のことをジッと見てる。

だって、校舎の方からなぜか歩いてきてるんだよ?

美奈は、聖たちと同じ方向を向いて私に抱きついてるから気がつかないわけで…。

「えっ!?マジで!?」

バッと離れたと思ったら美奈は私を置いて神田くんのところに走り出した。
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