二度目の"好き"を 初めての"愛してる"を

「麻衣、おかしいよ。そのレポートだって提出はもっと先なのに無茶してやってるし」


「それは…早くやらないと後がしんどいからだよ」


「嘘。福野くんでしょ?2人きりで抜け出して何があったかは聞かないけど、明らかに変だよ」


「・・・・」


皐が鋭いのか、私がわかりやすいのかわかんないけど、もうアイツの名を聞くこと自体・・・



「とにかくアイツはもう関係ないの」


「じゃあ、今夜の“合コン”も麻衣の気まぐれなわけ?」



“ガタッ”

思わずまた振り返ってしまった。


・・・なんで、それを・・



そんな私の態度に皐は悔しそうな表情だった。


「たまたま聞いた。麻衣から行きたいって。今までそんなことなかったのに」

「それは、気分転換っていうか。男は福野だけじゃないし」


不思議なくらいスラスラと言う自分に戸惑いながら…



「それは・・・」

「もう私はアイツとは関わりたくないの。・・・着替えるから出ていってよ」

「麻衣っ・・・」



“パタン”


納得のいかない皐を無理やり部屋から追い出した。



「はぁ~・・・」


イライラする。

なんで…なんで私こんなにイライラしてんのよ--










< 30 / 34 >

この作品をシェア

pagetop