*ビターチョコレート*
先輩は私の上に乗り、そっと胸に触れた





ビクッと体が反応する





「せんぱ...い、、」





微かな声で呼び、先輩を見ると先輩は真剣な顔で私を見る






「柚子葉ちゃんはほんと可愛いよ。目の前に柚子葉ちゃんがいてすごく幸せだし、これからもずっとこうやって一緒にいれたら嬉しい」







そんな言葉が嬉しくて嬉しくて
先輩も私のこと想っててくれたんだ





先輩の指が私のワイシャツのボタンに引っ掛かる





その時頭によぎった小野崎の言葉





兄貴と付き合いてえなら今日は何もするな




私は思わず先輩の手を掴んだ






先輩はすごく寂しそうな顔を見せ、私の髪の毛に触れた




「ごめん、嫌??」





私は慌てたように目を反らした





「いえ、あの、嫌じゃなくて...えっと」





「僕は柚子葉ちゃんならいいと思ってる。柚子葉ちゃんは僕じゃやっぱ嫌かな。ごめん」







そんな言葉に焦る私





私は首を横に振る
きっとこの後付き合うことになるんだ




そんなことを考えていた





「いえ!!嫌じゃないです。先輩なら私、、、全然嫌じゃないです」






そう答えた後、先輩は「よかった」と呟き私の首筋にそっとキスをした





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