*ビターチョコレート*


「おーーわった!!小野崎!!あんたは??」







そう俺のほうを見るあいつ





「あとちょっとだね!!柚子葉も手伝うからかして??」





俺に手を差し出すあいつ





俺はため息をつき、あいつを見た





「お前はもう帰れ」






あいつは眉を潜め俺を見た





「なんで??二人でやった方が早いでしょ??」







「初めてのデートなんだろ?さっさと行けよ。一人のほうが集中できるし」








あいつは俺の腕をギュッと掴み、見上げた





「小野崎…ありがとう!!お礼にこれあげる!!柚子葉の非常食!」






そう言って取り出したのはまたチョコレート






「だから俺チョコ嫌いだから!!」






そういやな顔をするとあいつは何故か得意げな顔





「ふっふっふ、、、これはビターチョコレートだよ!!しーかーも、普通のビターよりもにがーいやつ!!食べてみて??」







そう手渡されたチョコを渋々開けて少しかじる







「どう??」




きらきらした目で俺を見るあいつ






「ん~、食えなくはない…」





あいつから目を反らし、そう呟くとあいつはにこっと笑った







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