私がヒールをぬいだ時
監督や脚本家の先生と話しをした


私は監督にだいたいのコンテを見せてもらった


それは細かく、省く場面、ストーリーにはない場面が書かれている


私はこの場面は絶対女として必要だとを告げた


脚本家の先生には入れてほしい台詞を言ってくれと言われたが、ほとんど私の作品そのままの台詞を使ってくれていた


木村監督は私を気にいってくれて、映画が出来上がった時の舞台挨拶も来てくれないかと言ってくれた


翌日は俳優さん達と食事会があった


とにかく春田のばらが私のファンらしくサインまで求められた


サインした本は『私がヒールをぬいだ時』だった

『私大好きなんです。この作品…主人公の開けっ広げな部分やそのくせダメ女なところ気にしてる…なんか女って外ではパーフェクトにしてても内面はこうなんですよね』


とキラキラした視線を私に送ってきた


『先生、今田舎住みしてるんですよね?俺、ばあちゃんもじいちゃんも東京だから田舎ってないんです。だから地方にロケいくの楽しみなんだ』と中村トーイが言った


『うちはホントに中途半端な田舎よ、便利だったり、不便だったり。でもね、海は綺麗』


自慢するとこ少ない田舎だけど私には居場所のたくさんあるところである



ホテルに戻って新伍に電話した


『ひかるか、どないや東京は…やっぱり田舎よりええやろ』


『田舎がいい!新伍のいる町が好き。明日帰るから…待ってて!』


『迎えにいくから、連絡してこい』


『うん、メールする』


『会いたい』


『うん』


私の居場所の新伍がとても愛しかった
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