私がヒールをぬいだ時
『おーいひかる!』声のする方をみると、つかさがいた


『なんやあんたさげへんのか?』


『明日さげるんや』


『今日は見学かいな』


『なあ、また飲みにいこや〜』

『行く理由ないやん』と私は笑った


『淋しい事いうなや』


『私は仕事で大変なんよ』


『テレビ写りよかったで。なんか監督にされんかったか!女好きそうな顔してたやんか!』


『ありえへんし…あんなセレブな人私なんか相手するかいな。笑わす』


『映画は来年公開やし見に行ってな』


『ひかる、この前久しぶりに元嫁から電話きてん…』


『用事なんかあったん?』


『やっと落ち着いたからって…』


『それだけ?』


『それだけや』


『なんか意味あるんちゃんか…一回会って様子見てきたらどない?なんやかんや言うて、あんたもまだ気になるんやろ?』


『うん…まあな』


『まったく鈍臭いやっちゃな!祭終わったらちゃっちゃと行動に移しや!』


嫁にまだ未練あるんだなと私は思った



翌日の祭も私はクライマックスまで見ることとなり、仕事が少し遅れてしまった。そのあと二日の徹夜が待っていた…


そしてあいた時間にチカのエステを受けにいく


『姉ちゃん…お肌悲鳴あげてるで』


『ほんまに?肩もコリコリやしなあ〜』


『時間できたらうちに通ってよ、今年中にプルプルの肌に戻すから』


『うわぁ!痛い痛い!』


『リンパ腺も上手く流れてへん証拠。カチカチやん…ちょっとデコルテマッサージするわな』


すげえ痛かったけど気持ちよかった


『姉ちゃん、スーパー銭湯あるやろ?あそこに岩盤浴あるんよ、そこいってみたら?気持ちええで。マッサージするとこもあるし、全身揉んでもらったらええやん』


『存在は知ってたんやけどな…一度行ってみるわ。スーパー銭湯って未経験やから』


なんか楽しみができた。また仕事明けに行ってみよう
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