野球部彼氏



「お前にはそう見えただけじゃないか?…………でも、岡田が美紀チャンを見る目。美紀チャンが岡田を見る目………分かるか?二人はひかれあってるんだ。」



宮永百合はカップに残ったコーヒーの液を揺らしながら見つめている。



「………だけど、岡田先輩は私の物。もう、私を見る」



坂場は頭を抱えた。



「………お前は昔からそうだった………」
「クス………引っ掛かったのは、貴方よ……坂場」


坂場は宮永百合を睨む。
宮永百合はにんまりと笑った。



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