野球部彼氏



満面の笑みで宮永百合は立ち去った。


手に、何か持ってる……

『アイスノン』


……………。



「小林………」
「はい……」
「何か身の危険があったら直ぐに連絡して」


えっ………


「メールしちゃ駄目って…………」
「………電話して」



電話………
メールより身近に感じる……電話………



「………うんっ!!」



私は岡田に笑いかけると、岡田も笑った。

少し、悲しい顔をして。



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