年下くんは雨が好き


もう7時になるところだった。





多分、雨は止みそうにないし
濡れて帰るしかないなー…



伝票を持って会計に向かった。





「900円になります」


先程の嵐。
清水くんが会計をしている。




「…はい」

1,000円を渡す。




「1,000円からの
お預かりになります、
100円のお返しです


ありがとうございました。



気を付けて帰れよ、高校生」




店を出ようとした時に聞こえた。




“高校生”




「高校生じゃないです!!!
大学生ですッ!!!

こちらこそ、
ありがとうございました!!」

長い間、
入り浸らして貰った事に
一応お礼をしたんだけど…



「…フッ」



また、清水くんは小さく笑った。



怒ってたのに…
アタシ怒ってたのに…



今ので全部、吹っ飛んだよ。



アタシはモヤモヤした、
でも温かい気持ちのまま店を出た。


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