舞い誇る華

「トシのこと…誤解しないでやってくれ 」



「とし…？ いえっこっちが迷惑かけてるので、」


近藤の言葉に誰の事を言ったのか分からなくて一瞬考える雛菊だが、すぐに藤歳に激似の男の事を言っているのだと分かり顔の前で手をブンブン振る。



「そういえば…… まだ自己紹介がまだでしたね 私は総長の【山南 敬助‐やまなみ けいすけ‐】と言い、先程部屋を出た彼は副長の【土方 歳三‐ひじかた としぞう‐】と言います】」


雛菊が一瞬きょとんっとした顔を見て名前を言ってない事に気付いた山南は紹介しだす。



「俺は、原田っ【原田 左之助‐はらだ さのすけ‐】ってんだっ よろしくな!!」


「…俺は【永倉 新八‐ながくら しんぱち‐】」



身を乗り出して元気いっぱいに言う原田に呆れた目で見て嫌そうに永倉は自身の名前を名乗る。


「左之助… ぱっつあん…　あっ私は【藤堂 平助‐とうどう へいすけ‐】って言います」



２人のやり取りを苦笑いしながら大人しそうな顔つきの男が言う。


「改めまして、【沖田 総司‐おきた そうじ‐】です 何かあったら遠慮せず言ってくださいね」