同じ空の下で
町並みに見覚えはなかった。本当に僕はここに暮らしていたのだろうか?
蝉の声が何匹も織り重なって鳴いている。太陽がじりじりと、僕に光を浴びせる。まもなく、小さな公園が目に入ったのでそこへ入ることにした。人口の少ない町なのだろうか、たどり着くまで誰ともすれ違うことはなかった。
小さなベンチと砂場、ふたつのブランコ。それだけが詰め込まれた公園。僕は汚れたベンチを見て、ブランコへと座ることにした。
< 40 / 157 >

この作品をシェア

pagetop