二藍蝶
泣いて、泣いて

泣いた後

私は、気づく・・・

この感情には、いつか
さよならしなきゃいけない。

芳野が本当の父親でも

そうじゃなくても

私の恋は報われない。

貴方は

どう足掻いても

私の父親に変わりない。

私の初恋は、報われない。

恋に破れた少女・・・

恋を諦めた少女は

どんなに欲しくても
手に入らないものがある
事を知る。

少女は、傷ついたままの
胸で、また恋をする。

16歳の夏が来る・・・

私は、衝撃を受ける。

それは、まるで

事故になったような衝撃。

この胸を揺さぶる。
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