二藍蝶
気がつけば、貴方に
聞いていた。

「私とも
 遊ぶ気ですか?」

彼は、私の問いかけに
驚いた顔をした。

「遊んでもいいの?」

あなたも、また
無茶な問いかけを
私にする。

そんな質問に、『はい』
と答える馬鹿な女はいない。

ううん、いるかも・・・

その、甘くも鋭い眼差しに
見つめられて、女なら
イヤだとは言えない。

たった、一夜でも
貴方に抱かれたいと
願う人は、きっと多い。

「質問を質問で返すのは
 卑怯ですよ」

「卑怯、痛いとこつくね?
 
 正直言うと
 よく、分からねぇ
 ・・・」
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