二藍蝶
どうしよう・・・

何て答えればいいか・・・

「やっぱり、そうか
 普通、好きな奴ぐらい
 いるよな

 どうなの、そいつとは?」

曇る、私の表情。

「彼は、好きになっては
 いけない人なの・・・
 
 彼は、ママのもので・・・
 
 私、早く、彼を
 忘れなきゃいけない
 
 早くしなきゃ
 どんどん
 好きになるの・・・」

ポタポタと私の瞳から
涙が落ちる。

私、彼に何を話しているの?

「好きな奴って親父?」

「ママの再婚相手・・・」
< 195 / 918 >

この作品をシェア

pagetop