二藍蝶
「もう、ミキちゃんったら
 まだ話さない約束でしょう
 スミレやサラサにだって
 話してないのよ
 
 それを、カイリに・・・ 
 恥ずかしいじゃない」

私は、知る・・・

彼女、雪乃さんと旦那様の
幹生さんは、浬のご両親の親友

そして浬は、幼い頃
このマンションに住んでいた

「引越ししたの?」

「ああ、ガキの頃に」

「そうなんだぁ」

食卓でお茶を飲みながら
話す四人。

「ところで、カイリ
 話があるんでしょう?」

「藍をしばらくここに
 置いてやってくれ

 そう、頼もうと思ったけど
 止めた
 
 他、あたるからいい」
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