二藍蝶
「他って・・
 あそこは駄目よ」

雪乃さんの顔色が
険しくなる。

「だよな・・・
 まっ、どっか探すわ」

「いいわよ
 
 カイリの大切な彼女
 なんでしょう?」

その言葉に頷く、浬。

カイリ・・・私のこと
大切に思ってくれるの?

「でも、いいの
 お腹に障らない?」

「その事なら、大丈夫よ
 
 妊娠を機に退職して
 毎日を家でのんびりと
 過ごしていたから
 退屈で退屈で・・・
 
 話し相手ができる事
 とっても嬉しいわ」
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