二藍蝶
辛い表情・・・

秘色は、芳野の頬に手を翳した

「ごめんなさい」

「ヒイロ
 これからの事を考えよう
 
 ところで、アイはどこに?」

「友達のところに・・・」

電話での、女性の声は
お友達のお母さん。

『どうぞ
 ご心配なさらないで下さい
 毎日、ご連絡させますので』

『宜しくお願いします
 あの、もう一度、アイに
 代わって頂けますか?』

『ママ、私、大丈夫だから
 ママ、ごめんね・・・
 本当にごめんなさい』

ママ、ごめんね・・・
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