二藍蝶
幹生さんが私を手招き
携帯に耳を当てるように
小声で言う。

浬の携帯にそれとなく耳を
近づけると微かに聞こえる
可愛らしい女性の声。

『カイリ
 ユキやミキオさんに
 迷惑かけちゃ駄目よ
 
 アンタは夏休みでも
 二人は、仕事
 忙しいはずだもの』

「そうでも無いみたいよ
 ユキさんに代わるわ」

「もしもし、スミレ?」

携帯電話で話す、雪乃さんの
声、はしゃぐその姿は
まるで乙女・女子高生のよう

キャピキャピ・・・

「ミキちゃん
 
 女っていつまで
 あんな感じなの?」

「死ぬまでじゃない」
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