二藍蝶
濡れた顔をタオルで拭きながら
浬は、答える。

「ああ」

「まさか、昨夜の女?」

「ああ」

「何、本気なの?」

ジーンズのベルトをきつく
縛る、浬。

「ああ、惚れてる」

その言葉に、弦は鳩が
豆鉄砲をくらったような表情
を浮かべた。

黙ったまま
目を丸くさせて、驚いている

弦の肩に手を置く、浬。

「セキ、そんな面すんなよ
 お前以上に、この俺が
 驚いてる・・・
 昨日の今日でこれだぜ」

「カイリ・・・」

俺は、鏡を見つめる。

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