二藍蝶
俺は、男なら犠牲を恐れずに
全てを壊しても
前へ突き進むべき・・・

その方が、断然

かっこいいと思った。

俺は、そういう生き方をしたい

俺の憧れる親父も
きっとそうだと思っていた。

祖父ちゃんは、笑う。

「やっぱり、そうかぁ
 
 この俺も長い間
 そうだと思っていた・・・」

祖父ちゃんはそれ以上
何も言わなかった。

こんなガキに話して聞かせた
ところで

分かる事なんてできない

そう、思ったのだろう・・・
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