二藍蝶
お前を捨てた俺の事を
お前はきっと憎んでいる。

『もう、二度とお前に
 逢う事は無い』

ひどい言葉を残して消えた
俺に、会いたいわけが無い。

俺は、彼女と並んで歩く。

「ねえ、カイリ
 聞いていい?

 さっき泣いてた子
 カイリの本命の子
 でしょう?」

「どうして、そう思う?」

「カイリ
 鏡で自分の顔見てみなよ
 
 どんなに平常心を
 保ってみても
 
 逢いたかった 
 逢えてうれしいって
 顔になってるよ

 早く行ってあげなよ
 彼女さんも、きっとカイリと
 同じ気持ちだから」

「それは、ねぇよ
 俺は、遠い昔
 アイツを捨てたんだ

 捨てないでって泣いて縋る
 アイツを

 置き去りにした・・・」
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