二藍蝶
「じいちゃん、さっきから
 言ってるだろう
 
 このシマから
 早く出て行って
 くださいよ」

「そうだよ
 そうしなよ
 
 後の事は俺らに任せて
 余生を楽しんで下さいよ」

「お前らなどに、このシマは
 任せられるか
 
 うちの組のもんだと
 名乗って、むごい事を
 やってるそうじゃないか
 
 早く、出て行け」

老父が子供をあやす様に
男の頭を叩いた。

すると、その男は腹を立て
老父に向かって腕を
振りかざした。

殴りかかろうとする
その腕を浬は受け止める。
< 571 / 918 >

この作品をシェア

pagetop