二藍蝶
「面倒くせぇ

 じゃあ、要らねえ 
 
 俺、行くわ」

「ちょっ
 ・・・カイリ」

人込みを抜けて

俺は駆ける。

俺の居場所へ・・・

駆ける俺の脳裏に浮かぶ。

ピンク色の花飾り。

『アイ』と言う名の

あの娘の後姿・・・

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