二藍蝶
「・・・・
 愛してるの、カイリ
 
 ねえ
 傍にいてもいいでしょう?」

お前は、変わり果てた俺の姿を
見ても、俺を愛していると
言ってくれる。

それだけでいいさ・・・

こんな男の傍に居ない方が
お前は幸せになれる。

お前は、大輪の花・・・

こんなところで枯れる事は
無い。

「今の俺は、お前一人
 守ってやれない
 ・・・
 俺なんか止めろ」

俺なんかやめろ・・・

右腕で、藍を振り払えば
いいだけの事なのに

俺は、それができない。

「カイリしか、いらない」

可愛い声でお前は、俺を
求めてくれる。

その言葉に、俺は救われる。

俺は、振り払うどころか右腕で
藍を強く抱きしめていた。
< 882 / 918 >

この作品をシェア

pagetop