鶏冠頭の不良

まだまだ先は長そうや…

「おい、裕芽聞いとんのか」

「はっ??」

名前を呼ばれてハッとした

せや、うち今軽く説教されてるんやった

忘れてた~ゲヘヘ

「響さん、俺は大丈夫ッスからあんま裕芽さん怒らんとってください」

やられた張本人やのに赤鬼はうちを助けてくれた

やっぱ赤鬼好きやー!!

「まぁお前がええ言うならええけど…
あんま裕芽甘やかしたら調子にのるぞ」

「はぁ!?
調子にのりませんよーだ!!」

「わかったから
てかお前、そろそろ戻らな予鈴なんぞ」

「うっそっ!!
じゃあ、戻る!!
赤鬼ありがとう!!
暇つぶしになった!!」

とだけ言って、屋上を出た

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