鶏冠頭の不良
――…放課後
眠い眠い五、六時間目を終わらせたうちは気分ルンルン
今から楽しい楽しいバイトが待ってると思うと足取りが軽い
紀葉と優に別れを告げて下駄箱に向かう
「――…あの!!」
「えっ!?」
下駄箱に続く渡り廊下で大きな声を聞いたうちの足は止まった
ソーと声のした方を除く
そこには二年生の女子が誰かに話しているところだった
うちはそろそろと音を出さずに茂みに隠れる
「…好きなんです!!」
茂みに隠れているため、彼女の顔は見えないが、絶対顔は真っ赤っかだ