鶏冠頭の不良
「名前は??」
「朝倉響」
「へぇ~…」
柊さんは鶏冠頭が歩いていった廊下を、何かを考えるかのように眺めている
「ん??
それがどおかした??」
「ううん、別に何でもないの
それより次、案内してもらってもいいかな??」
さっきの顔が笑顔に変わる
「あ、うん、せやな
次行こか」
そう言って、うちらは音楽室から離れて歩き出した
でも、何か、さっきの柊さんの表情が引っ掛かる
鶏冠頭が来たとき、柊さんが一瞬、ニヤリと笑った気がしてん…
でも、それって気のせいやんな…??