Everlastingly Love
ジェイドに付き合えと言われ引っ張られる形で歩く……走っていた。
ジェイドの歩く速度は早い。対してアリアは遅い。
ずんずんと進むジェイドにアリアは必死で追い掛けた。
「ジェイド様」
前方から聞き慣れた声が響いた。
「あら?ルーシア?」
「アリア様。後でお茶をお持ちしますね。それよりジェイド様」
「何の用だ」
「もう少しゆっくり歩いて差し上げていただけませんか?アリア様が転んでしまわれては大変です」
「あ、あぁ済まない」
ルーシアに注意されてアリアのペースに合わせて歩く。
ジェイドが連れて来たのは宝物庫。
宝物庫の中の更に更に奥にある厳重に管理された扉の鍵を開けるとアリアを促す。
そこにあったのはレイリーゼ王家に代々伝わる光り輝く美しいティアラだった。