あいつのキスの練習台


「ウワサをすれば……だね。私行くわ。生徒会あるし」


「うん。またね! メールする」


 その直後、あたしの肩に温かくて大きな手が乗っかってきた。


「あれ? どっか行っちゃった」


「美咲は生徒会役員だから」


「な~るっ」


 何しに来たのなんて言えない。

 
 だって自分からそんな事言いたくないし、少しでも触れ合ってる時間を大事にしたいから。


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