オサナナジミ


「奈緒、どこだ…」

必死に探した。
無事を願ながら…。

「どこにいるんだ。」

…いや、待てよ。川上のことだ。
絶対襲うに決まってる。

襲うのに最適な場所…

「視聴覚室か。」

あそこは誰もめったに使わない教室。
それに廊下もあんまり人が
通らないから川上には最適な場所だ。

「奈緒…奈緒…」

全力で走った。
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