年下の君に恋をして
君と別れて
それから梅雨になり、夏が過ぎ、秋になった。


翔と私の恋はずっと続いている。
相変わらず恵美以外には知る人のいない、秘密の恋だけど。
翔への想いは強くなるばかりで、もはや翔なしの人生は考えられないくらい。

恵美と言えば、最近は野田さんといい感じになっている。
恵美は認めようとしないけど、野田さんが好きなんだと思う。

野田さんは、私の相手は誰なのかと、シツコク聞いていたけど、最近はようやく諦めてくれたみたい。


私はこのところちょっと体の調子が良くない。
胃炎かなと思うけど、時々胃がムカムカする。


お昼に恵美と、社員食堂に向かっていると、お寿司コーナーから漂うお魚の生臭い臭いで、胃がムカムカっとし、激しい吐き気に襲われた。

「うっ、ごめん」

私は慌てて、近くのトイレに駆け込んだ。
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