ラヴァロアの歌
遷移する世界の仮説 遷移しない確信
なぜあのころ僕は 地動説を支持していたのだろう

十年前のあのころ 僕は地動説も天動説も知らなかった

でも自然的な何かで感じた 感じることができたんだ

地球が太陽の周りを回っていると最初から理解していた

どうしてだろう 教科書も開いていないのに僕は知っていた

地球の周りをほかの天体が回っているという間違いを

僕は地球の動きを確信していたのか 僕は最初から知っていた

僕が巨大な星という球体の中にいることを

どうして知ることができる マクロの世界を認められるんだ

外側から見ていないのに地球が丸いことも感じていた

なぜだ 何かから受け継がれてきた僕達の記憶

無駄じゃない記憶 遷移する世界の仮説の多くを 

教科書も見てないのに知っていた

植物が話してくれないことも どうしてだ なぜ知ることができる

僕は何も知らない 知らないはずだった なのに遷移しない確信がある

多くの生物が今までに滅びたことも戦争の怖さも最初から理解ができた

なぜだ 数十億年住み着く光の情報が僕に確信を促すのか

目をつぶったときの黒い画面 それさえ僕は驚かなかった

いったい俺はこれ以上何を知っている 何を確信する

共鳴しあう俺の感覚と記憶と確信が 

遷移していく世界の仮説に新しい息吹を盛り込む

僕は世界のことを理解できた

なぜ理解できたのか それすらやがて理解できるだろう

僕は知りたい 感覚を取り戻す この世界の真実のエネルギーを全て受け入れる!
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