my boy

美しい雨

しんしんと雨が降り続いている。

…私が帰ってきたあとに、
雨が降り始めた。

……そういえば、美雨お姉ちゃんの名前の由来。


そのときに美しい雨が
降ってたからなんだよね。

ヴーッヴーッ…。
携帯のバイブ音が響き渡る。


―――――誰だろ。
私は携帯を開ける。

受信者は…、亮だった。


『少しは頭、冷えたか?
お前が悲しいのは、わかる。

だけど、そのことばっか考えたって、
駄目なんだよ』

私は下ボタンを押し、
続きを読み始める。
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