レス―Q
「警察の女―2」







夜も更けた夜の7時。









長々しく
警察の尋問は
続いていた。









刑事が2名腰掛け、

その後ろには
婦警らしき若い女が、
九古の話にメモしながら
立っている。










新人か何かか…

特に気にせず
話は進められた。








Qの事について…

呼び出された事に
ついて…

爆発について…









一切嘘なく話をした。










しかし、
九古は一つだけ
話さなかった事がある。









親の敵についての事だ。










それを話し、
Qを捕まえるなんて
言ったら、
当然警察に任せろだのと
止められる。









それを分かって
言わないのである。










「以上ですな。

ご協力感謝します」









手を差し伸べられ、
無表情で握り返す。









「はい…どうも…」









全て聞き出した警察は
一礼して
病室を出て行った。









最後に病室を出たのは
婦警の女だが、
特に礼もせず
チラッとこちらを見て
そのまま出て行った。









取り調べも、
なかなか肩のこるもの。









すっかり疲れた九古は
そのまま横になり、
深い眠りについた
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