甘い秘密指令〜愛と陰謀に翻弄された純情OL〜
『どうして知ってるの?』

確かに私は青島部長から、何度か食事に誘われている。そして適当な理由で全部断ってきた。

「次は断るな。むしろ、おまえから誘え」

「そんな…」

泣きたくなってきた。

「そんなに嫌か?」

「嫌です」

「我慢しろ」

「もし、危険な目に合ったら?」

「どんな危険だ?」

「それはその…貞操の…危機…とか?」

「……………」

この間はなに?
恥ずかしくて見られないけど、神崎さんはどんな顔してるの?
呆れてる?

「それはだな…自分でなんとかしろ。こ、子供じゃないんだから」

いま噛んだよね?

「そういう雰囲気にしないことだ」

そっと上目遣いで神崎さんを見ると、フロントグラス越しに空を見上げている。星を見てるのかな。
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