甘い秘密指令〜愛と陰謀に翻弄された純情OL〜
「何のこと?」

「夕べ俺が出掛ける時、アパートの真ん前に高そうな車が停まってたんだ」

それって、もしかして…

「すげえなあ、カッコイイなあと思って見てたら…」

うん、うん。

「乗ってたヤツにジロリと睨まれたんだ。その目がすげえ恐くってさ、俺マジでビビった」

やっぱり! それ神崎さんだよ。

「あいつ、絶対カタギじゃないね」

「と言うと?」

「ヤク〇さん?」

「ぶっ」

「笑い事じゃねえよ。マジやばいって。このアパートに知り合いでもいるんかなあ…」

あ、それ私です。

「だから姉貴、気を付けた方がいいよ」

「はいはい」

…………!

「あ! そうかあ!」
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