甘い秘密指令〜愛と陰謀に翻弄された純情OL〜
「そろそろ出ようか?」

最後のデザートを食べ終えると、部長はそう言って立ち上がった。

「はい〜」

と私も立ち上がったんだけど、視界はグルグル回るし、足に力が入らず立っていられない。

『私、倒れる…』と思ったら部長に腰の辺りを支えられた。

「だいじょうぶれすから、放してくらさい」

呂律が回ってない。

「君、飲み過ぎだよ。まさかワインを一本飲んじゃうとは思わなかったよ」

そんなに!?
『飲ませたのはあんたでしょうが!?』

「休んで行こう。ホテルに予約入れてるから」

「いやれす! 帰ります!」

と拒んだまでは覚えてるんだけど、後の記憶がない…
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