秘密の恋心〜姉弟の禁断の恋〜
小林さんは私の彼氏、って事になるのかな…

時々食事やお酒に誘われている。
小林さんは私と同じ出版部で営業担当。ほとんど外出していて、いつも忙しそうにしている。

私も一応は営業だけど、ほとんど内勤。たまに新刊見本を持って、取次(販売会社)に部数交渉に行く程度。

「小林さんとは、そんな関係じゃないから…」

「今はそうでも、その内そうなるでしょ?」

「なるのかなあ…」

「少なくても、向こうはそのつもりだと思うわよ」

「………」

小林さんに触られる事を想像したら、嫌悪感でゾクッとした。

「美雪、そろそろバージンと、さよならすれば?」
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