俺様と奏でるハーモニー
いただきますをして、ポトフを一口。
やっぱり、修さんの料理の腕はすごすぎる。
ここは素直に認めておいたほうが、後々自分の首を絞めなくて済むかもね。
だって、仕事もピアノの練習も部活指導も、さらにお料理の特訓もってなったら、一日24時間じゃ足りないわ。
「……参りました」
してやったりのにやりと笑った顔が、かなり癪に障るけど。
「あ、すんなり陥落してくれた?
うわ、これは嬉しい!!
男でも手料理で落とせるものなんだな~」
ごまかされないわよ!
「何だか、論点が飛躍しすぎてませんか?
私、修さんのお料理には参りましたけど、それ以外の点については、まだまだお互い話し合う必要があると思いますけれど」