俺様と奏でるハーモニー


いただきますをして、ポトフを一口。


やっぱり、修さんの料理の腕はすごすぎる。


ここは素直に認めておいたほうが、後々自分の首を絞めなくて済むかもね。


だって、仕事もピアノの練習も部活指導も、さらにお料理の特訓もってなったら、一日24時間じゃ足りないわ。


「……参りました」


してやったりのにやりと笑った顔が、かなり癪に障るけど。


「あ、すんなり陥落してくれた?

うわ、これは嬉しい!!

男でも手料理で落とせるものなんだな~」



ごまかされないわよ!



「何だか、論点が飛躍しすぎてませんか?

私、修さんのお料理には参りましたけど、それ以外の点については、まだまだお互い話し合う必要があると思いますけれど」

< 113 / 215 >

この作品をシェア

pagetop