俺様と奏でるハーモニー


高速を降りて、S区にある私の実家へ到着。


突然の話だったのに、大歓迎の私の家族。


……実は、二つ年下の妹が、早く結婚したがってたのよね。


『お姉ちゃんが早くお嫁に行かないと、後がつっかえてるんですけど』なんて嫌味をさんざん聞かされてた訳よ。


ちょっと憎らしい口もきくけれど、基本的には可愛い妹ですもの。


これであなたもやっとお嫁に行けるわよ、待つ必要なんてないって言ってたのに、ちゃんと待ってるあたり、やっぱり可愛いわ。


……決して私が怖くて待たざるを得なかった訳ではない、はず?


そんなこんなで、修さんの評価もものすごく高かったらしく、実家でみんな仲良くお昼ご飯を食べました。


両家の顔合わせの話までして、本当にすんなりOKだったわ。


クリスマス(25歳)を越えた長女は、早く売れるならなんでもいいってこと、じゃないわよね? お父さん、お母さん……。

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