俺様と奏でるハーモニー


え? え? えええぇぇ?


私、寝言でとんでもないこと口走った?


なんか修さん、えらい剣幕で怒ってるんだけど……。


朝ごはん、用意してくれたの!?


ああ、寝不足で起きぬけで頭が回らないいぃ~?



「由奈しだいだって言ったよな、俺。

お前が他の男の名前を呼ぶのが悪い!」



あ、と思った瞬間。


修さんは私に覆いかぶさってきた。


私の唇は、しっかりと捕らわれて、中まで蹂躙される。


……回らない頭で、それでも考えたのは。


こんな溶けちゃうようなキスは、生まれて初めてだって事。


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