俺様と奏でるハーモニー
修さんの、ほのかにコーヒーの味のする唇が、舌が、私と溶け合う。
口調とは違って、乱暴ではないその優しいキスが、私の頭の回転をストップさせてしまった。
何も考えずに、キスに応える。
夢中になって、修さんの唇を確かめる。
修さんも、私の唇を確かめるように、角度を変えてキスを繰り返す。
「……これ以上続けると、1時間目に穴を開けるな。
続きは、また後で」
修さんの言葉で、一気に現実に引き戻された私。
ああ、昨夜からの出来事が全部思い出されて、そして私……!
「あ、あの? これは、私、どうしちゃったんだろう?」
「完璧とまではいかないけれど、既成事実ってやつだな。
早くしないと由奈が家で着替える時間、なくなるぞ。
そうなれば既成事実は公のものになるけど、いいか?」
「いい訳ないです!! 修さんのバカ~~~!」